医療用酸素(O2)
人体は、さまざまな原因により肺が空気中の酸素を十分に取り入れることができず、生体組織が必要とする動脈血中の酸素が不十分な場合、低酸素症を起こして生体機能が低下します。医療用酸素は、それぞれの原因に適した方法で人工的に吸入することによって、生体機能を改善します。
エア・ウォーターベトナムでは、ベトナム保健省より医療用酸素の製造許可を取得。コロナ感染拡大時には、多数の病院へ医療用酸素の供給いたしました。
【主要用途】
吸 入 用:呼吸器系疾患に対する吸入用、人工呼吸器、人工心肺などの吸入療法、専用装置による高気圧酸素療法
麻 酔:正気麻酔の補助用酸素
合成空気:医療用窒素との混合による人工空気
医療用窒素(N2)
医療用窒素は、医療用酸素と人工的にブレンドして病院内に清潔な空気を供給する目的や、注射剤の製造に際する不活性ガスとして使用されます。
その他、医薬品の効能・効果として謳われているものではございませんが、ガスとしては外科手術機器の駆動用、液体窒素では、イボの除去などの冷凍手術や細胞の冷凍保存など、窒素ガスとは違った極低温の性質を利用した使用用途があります。
【主要用途】
機械駆動用:外科手術機器の駆動用ガス
手術・保存 :冷凍手術・冷凍保存用(イボの除去や細胞の鮮度保持 等)
医療用酸素の主な取扱注意点
支燃性:
- 火気・暖房の付近に置かない。
- 医療施設内の酸素の消費設備には、適切な消火設備を設ける。
- 酸素に油脂類等は厳禁であり、バルブ、圧力調整器等接触する部分に油脂類を付着させてはならない。